鶴 球児から“むちゃぶり”4勝したらハジけます 突然のむちゃぶりに周囲が爆笑に包まれる中、鶴1人だけは凍り付いているようだった。2年ぶりに合同トレを行う藤川、筒井、玉置と並んだテレビインタビュー。「しっかり納得のいくシーズンにするために球児さんに教えてもらっている。一皮も、二皮もむけられるようにしたい」と大まじめに抱負を話していると、藤川から“けん制球”が飛んできた。
 
  あるトークイベントで披露した鶴の2つのモノマネが、年始からネットニュースで流れている。今成が歌う横で『CHAGE and ASKA』のチャゲのギターを弾く姿、映画『STANND BY MEドラえもん』の主題歌を歌う歌手の秦基博になりきった姿…。
 
  藤川「ここで一曲、歌えよ~! かましたれ! ヤフーニュースで見たぞ! 歌っているシー」
 
  鶴「……(ビックリして沈黙)」
 
  藤川「チームが勝ったらだな~。勝ち投手になってお立ち台に上がったら、歌うだろ~」
 
  鶴「はい、がんばります…」
 
  藤川「(昨年は)3つ勝ってますから、4勝、それ以上に勝ったときだな」
 
  プロ9年間で最多の年間3勝を更新する4勝目を挙げ、お立ち台に上がった際に歌わされることになった。しかし、その後の担当記者の囲み取材で「大観衆の中で歌うのはちょっと…。ナリ(今成)と一緒なら、(他に何か)考えたいと思います」と2人いっしょでのパフォーマンスで渋々!?決着した。
 
  昨季は先発と中継ぎで合わせて3勝。「先発でというのを掲げてやっていきたい。でもチームに本当に貢献したい。先発で確立したいという気持ちをもちながら、臨機応変に対応していきたい」。レジェンド先輩からのゲキに応えるべく、どんな役割であれ、現状からの“脱皮”をめざす。
 
  この日は藤川に投球フォームをチェックしてもらいながら、相手を座らせての強めのキャッチボールで順調さをアピール。「(お立ち台は)京セラではあるんですが、甲子園ではまだないです。ぜひ、そうなれるようにやりたい」
 
  節目のプロ10年目。嬉し恥ずかし!?記念すべき初の聖地お立ち台を、ファンも藤川先輩も待ち望んでおり、また、どんなパフォーマンスなのかにも興味津々だ。
 
  ▽藤川の沖縄自主トレ 同期入団の福原らとともに04年から開始。当初は嘉手納町で行っており、同地では、WBCの調整のため米ロサンゼルスで単独トレを行った09年を挟んで10年まで。11年からは阪神の春季キャンプ地の宜野座村に拠点を移動。後輩の育成に重点を置いた12年からは鶴らが参加した。メジャー入りした13年も継続したが、14年は手術した右肘のリハビリのため米国に留まった。