【初場所】元小結・豊真将が引退 「立田川」襲名、錣山部屋の親方へ 
  • 日本相撲協会に引退届を提出した元小結の豊真将

      大相撲の元小結で東幕下7枚目の豊真将(33)=錣山=が初場所6日目の16日、日本相撲協会に引退届を提出した。今後は年寄「立田川」を襲名し錣山部屋の親方として後身の指導にあたる。

      豊真将は日大から2004年春場所に初土俵を踏み、06年初場所に新十両、同年夏場所に新入幕、11年九州に新小結に昇進した。端正なマスクに加え真っ向勝負を貫き、勝っても負けても深々と礼をする清潔な土俵態度は多くのファンを魅了した人気力士だった。

      敢闘賞5回、技能賞2回を獲得したが13年初場所に左肩を負傷し春場所で十両に陥落。その後は2度の再入幕を果たし不屈の精神力を見せたが、昨年の名古屋場所5日目の横綱・日馬富士戦で右ひざを負傷し以後、休場が続き今場所は幕下に陥落していた。

      ◆豊真将紀行(ほうましょう・のりゆき=本名・山本洋介)山口県下関市出身、錣山部屋。埼玉栄高から進んだ日大を中退し、04年春場所初土俵。06年初場所で新十両。元関脇寺尾の錣山親方が育てた関取第1号となった。同年夏場所新入幕。11年九州場所で新小結。敢闘賞5回、技能賞2回。得意は押し、右四つ、寄り。186センチ、145キロ。33歳。