踏切で立ち往生、列車衝突し軽乗用車の2児死亡 25日午後1時20分頃、青森市浅虫の第3セクター「青い森鉄道」の踏切内で、大湊発青森行きの快速列車(2両編成)が、青森市八ツ役、看護師小島雅美さん(36)の軽乗用車と衝突し、軽乗用車の後部座席にいた小島さんの長男歩琉(あいる)ちゃん(4)と長女莉羅(れいら)ちゃん(3)が頭などを強く打ち、死亡した。

  小島さんも頸椎(けいつい)捻挫などのけが。列車内には乗員1人と乗客25人がいたが、けがはなかった。

  青森署の発表などによると、事故が起きたのは浅虫温泉駅から約400メートルの踏切内で、立ち往生していた小島さんの車に、助手席側から列車が衝突した。事故当時、遮断機が下りた状態で、非常停止ボタンが押された形跡はなかった。現場付近は列車からみて左カーブで見通しは悪いという。

  現場近くには県営浅虫水族館があり、週末には家族連れの車などが多くこの踏切を通過する。近くに住む女性(28)は「バンと大きな音がして家の外を見たら、車が横転し、男の子が倒れていた。運転していた女性はぼう然としていた」と話していた。