岡本、屋外フリー解禁!キャンプ「いよいよ始まる」 

     1軍選手とスタッフが勢ぞろいした宮崎神宮の必勝祈願で、巫女(みこ)から花束を受け取る(左から)原沢代表、原監督、村田、坂本

  •  初の全体ミーティングを前に北之園(左)と談笑する岡本

      巨人のドラフト1位・岡本和真内野手(18)=智弁学園高=が31日、キャンプ地の宮崎に入った。羽田空港では約20人のファンがサインを求めて行列をなし「プロはファンがあんなに多いんだなと思った」とビックリ。黄金ルーキーは1日、初めて屋外でフリー打撃を行う。

      あっという間に長蛇の列ができた。岡本がいた羽田空港の搭乗ゲート付近に約20人のファンが殺到。「(空港でも)プロはファンがあんなに多いんだなと思いました。ジャイアンツのファンってすごいんですね」とファンの熱気に驚きながらも、プロ野球選手になったことをあらためて実感した。

      注目度の高さが表れた。同便で居合わせた西武ナインの中で、最も人気があったのは森。昨季3戦連発を放った2年目捕手の元にも約20人のファンが列をなした。岡本と森で人気を二分した格好となった。その後、飛行機が強風などの影響で約30分遅れたが「寝てました」とケロリ。「いよいよ始まるんだなという気持ち」と気を引き締めた。

      キャンプは2軍スタート。第2クール(6~9日)終了後には智弁学園高の卒業式に出席するためいったん宮崎を離れる予定だ。「キャンプに入っても覚えることは多いと思いますが、その中でもしっかりやっていきたい。打撃も守備も全体的にレベルアップしないと通用しないと思うので頑張りたい」。1日には早速、ひむかスタジアムで、プロになってから初めて屋外でのフリー打撃に臨む。

      キャンプでは1日1000スイングがノルマだ。内田2軍打撃コーチのもと、約8キロの重さのベルトを装着しての素振りなど厳しいメニューをこなすことになる。2年連続で巨人キャンプを訪れる松井秀喜氏(40)や長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督(78)=報知新聞社客員=からの直接指導も期待される。「もし、そういう(指導を受ける)機会を頂けるならうれしいです」と目を輝かせ、松井氏が「直接(本人に)伝えます」と話していることについては「すごくありがたいことです」と感激の面持ちだった。

      高校通算73本塁打の怪物が、ついにベールを脱ぐ。(中村 晃大)