【アギーレ解任】武田氏「次期監督はドイツから呼ぶのも手」 

 武田氏はロシアW杯を見据えた強化を提言した

  日本サッカー協会の大仁邦弥会長(70)が3日、八百長疑惑の渦中にいるハビエル・アギーレ監督(56)の解任を発表、サッカー界に衝撃が走った。6月から始まる2018年ロシアW杯アジア1次予選を前にしての緊急事態。アジアカップで敗退したチームの再建はもちろんのこと、後任人事や任命責任など懸念材料は山積みだ。日本のサッカーは一体どこへ向かうべきなのか、本紙解説者の元日本代表FW武田修宏氏(47)が独自の視点で切り込んだ。

 

  今回の決断は当然だろうね。スペイン監督時代の八百長疑惑が出ている中で「代表監督」を続けるのは無理だったよ。しかも、1月のアジアカップではベテランを起用したにもかかわらずベスト8で敗退。結果が出なかったのだから、ロシアW杯に向けて新体制で出直したほうがいい。

 

  後任監督については協会側も、しっかりとしたビジョンを描いて選定すると思う。言わせてもらえば最大目標はロシアW杯なので、先を見据えてチームを強化できる人材が理想だね。それに日本選手の良さである俊敏性や規律を守るなどの特徴を引き出した上で、若手を育てられる指導者がいいんじゃないかな。

 

  日本サッカーをよく知るという面ではJ1神戸のネルシーニョ監督(64)の名前が思い浮かぶ。数々のJクラブを指揮し、多くのタイトルをもたらしたことはもちろんだし、国際経験も豊富。それに戦略家でチームマネジメントも緻密だし、若手育成もうまい。有力な候補だろうね。

 

  あとは日本代表の主力となるMF香川真司(25=ドルトムント)ら多くの選手が在籍するドイツから指揮官を呼ぶ手もある。ブラジルW杯で優勝したように、現在のドイツは質実剛健のイメージを払拭し、日本人にも合うクリエーティブなサッカーを展開している。例えば米国代表のユルゲン・クリンスマン監督(50)とかはいいね。

 

  一方で、日本サッカー界に混乱をもたらしたのだから、協会側の責任問題は免れない。加盟する選手やチームから登録料、指導者講習でも授業料を取る。こうした資金が無駄になると考えれば、誰かが責任を取るべきだよ。厳しいことを言うようだけど、選手はプロとして臨んでいるのだから、協会側も同じ姿勢でないと、選手たちもついていかない。

 

  ブラジルW杯、アジアカップで敗退し、日本代表が衰退ぎみの中、ある意味で再スタートするきっかけにもなった。ロシアW杯で勝つため、何が必要でどんな監督が求められるのか。しっかり議論し、日本サッカーのために最善策を打ち出してほしい。

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