49歳山本昌「僕が投げて日本一に」 “マサ夢”へ休日返上トレ 

  最後の夢を「マサ夢」にする。中日の山本昌投手(49)が5日、今キャンプ初の休日を返上し、読谷球場で練習。ランニングやキャッチボールで汗を流した後の帰路で、悲願の日本シリーズ初勝利に思いをはせた。
 
   「去年、ここを歩きながら(報道陣と)話していて、本当になったことがあった。今年もないかな。正夢になるような夢のある話。日本シリーズで僕が投げて日本一になるとかいいね」
 
  サトウキビ畑に挟まれた読谷球場から宿舎までの約2キロの道を、歩いて往復するのがキャンプの日課。ソチ五輪中だった昨年は、大活躍したスキージャンプの葛西紀明と自身の代名詞である「レジェンド」が「流行語大賞になればいいね」と話していたが、実際に流行語トップ10入りし、年末の表彰式に出席した。
 
  ならば、今年かなえたい夢は日本シリーズでの白星以外にない。過去6試合の登板で0勝4敗。多くのタイトルを手にし最年長登板も果たした左腕の最後の心残りだ。
 
  7日にも今キャンプ初のブルペン入り。50歳シーズンへ本格始動する「球界のレジェンド」は、いくつになっても夢見る心を忘れない。