かつて師弟関係にあった2人

マンチェスター・ユナイテッド(マンU)のルイス・ファン・ハール監督は、
サウサンプトンのロナルド・クーマン監督から“恐怖政治”の実情を暴露された。

英地元紙「ミラー」が「ルイス・ファン・ハールは恐怖で支配している。ロナルド・クーマンが突っ込む」と見出しで報じている。

現在リーグ4位のユナイテッドを率いるファン・ハール監督と5位サウサンプトンを指揮するクーマン監督との関係は、長い歴史を誇っている。
ファン・ハール監督がバルセロナを指揮していた時代に、クーマン氏はアシスタントコーチを務めていたのだ。

「ファン・ハール を招聘(しょうへい)するということでチームにクオリティーがもたらされる。
同時に私は何でも知っていると信じている人間を招聘することでもある。そうなると、クラブ内に衝突が起きることになる」

 アヤックス、バルセロナ、バイエルン、AZと行く先々でタイトルを獲得してきたかつての師匠の手腕を評価したクーマン氏だが、
ファン・ハール監督の人間性については厳しい視線を送っている。

限度を超えた恐怖を与える

「そこが私と、彼との監督としての大きな差だ。1998年のフランスワールドカップ(W杯)以降、私はバルセロナで彼のアシスタントを務めた。
彼から多くを学んだ。だが、選手の扱い方は、彼と私では完全に違う。私は選手の肩にあそこまで多くのプレッシャーを押し付 けたりしない。

ファン・ハールが指揮を執るということは、彼のチームには恐怖が存在するということだ。
選手はファン・ハール老師に恐怖を抱く。それは常にいいとは限らない」

規律を重んじ、選手にノルマを与えるのは監督として通常だが、ファン・ハール監督は限度を超えている。
選手、チームに対する恐怖政治と化しているというのだ。昨年夏にオランダ代表をブラジルW杯3位に導いたファン・ハール監督だが、
「(オランダサッカー協会は)後任として穏健派を選んだよ。選手は監督に擁護されることも必要なんだ。ファン・ハールよりも穏やかなね」とクーマン氏は語った。

現在、オランダ代表はフース・ヒディング監督が率いている。

UEFAチャンピオンズリーグ出場権を巡り、し烈なバト ルを展開しているマンUとサウサンプトン。
恐怖政治の実情を暴露した格好のクーマン監督は、かつての恩師とマンUに強烈なジャブを浴びせた格好だ。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150224-00010006-soccermzw-socc