福山雅治、オールナイトニッポン23年の歴史に幕

 

 歌手で俳優の福山雅治がパーソナリティを務めるニッポン放送『福山雅治のオールナイトニッポンサタデースペシャル“魂のラジオ”』(毎週土曜 後11:30)が28日(深1:00=29日 前1:00)、最後の放送を終えた。「リスナーの皆さん、ありがとうございました。また、お会いできる日まで~、バイバイク~」と福山の明るい声で幕を閉じた。

【写真】福山雅治22歳当時の“すっぴん”写真

 同番組は2000年3月25日にスタートし、ちょうど15周年、放送回数は783回を数えた。同局では1992年1月より木曜深夜3時の通称“2部枠”で『福山雅治のオールナイトニッポン』がスタートして以来、曜日や時間帯を移しながらも、足かけ23年にわたってレギュラーパーソナリティーとして活躍。その飾らないトークは女性のみならず男性からも支持され、幅広い世代に愛された。

 この日、東京・有楽町にある同局には約3000人のファンが駆けつけ、スタジオ入りする福山を出迎えた。その声援に足を止めた福山は、深々と一礼。多数の取材陣の呼びかけに「ありがたいですね。まだ、実感わきません」と応え、スタジオへ。

 午後11時半、放送が始まると、アシスタントの荘口彰久を「いつ泣くの?」といじりながらも“いつもどおり”のトークを繰り広げた。番組初回からのレギュラーコーナー「魂のリクエスト」は、新曲「何度でも花が咲くように私を生きよう」と92年発売の5枚目のシングル「Good night」の2曲を弾き語りで披露した。

 放送時間も終わりに近づき、「長崎にいた、小6・中1の頃。街も静まりかえり、家族も寝てしまった深夜、眠れずにいた僕が外とつながれたのがラジオだった。あの頃の自分に語るように23年間、深夜ラジオを続けてきたのかもしれない」と振り返った福山。番組終了を惜しむ声もさることながら、番組の作り手になりたいと志す人からのメッセージも多く寄せられていたことを喜び「リレーのように引き継がれていくんだな。そうなればいいなと思いながら、ラジオを続けてきたところもある」と感慨深げに語っていた。