安保法案、閣議決定5月15日軸

  政府、与党は31日、集団的自衛権行使を可能とするほか、自衛隊の海外派遣を拡大する安全保障関連法案に関し、5月15日を軸に閣議決定する方向で調整に入った。自民党の高村正彦副総裁は安倍晋三首相と官邸で会い、自身の訪米中に会談した米政府要人に、法案を8月上旬に成立させたい意向を伝えたと報告した。政府、与党は6月24日までの今国会の会期を1カ月超延長する方針だ。

  自民党の佐藤勉国対委員長は31日の記者会見で閣議決定について「5月15日が一つのポイントになる」と表明。同月18日の衆院本会議で特別委員会を設置し、審議入りしたい考えも示した。