伊勢にまつわる思い出の品 -KNT-CTホールディングス 戸川和良社長の手土産

 

 KNT-CTホールディングス 戸川和良社長(とがわ・かずよし)
 
 1949年、大阪府出身。74年大阪大学経済学部卒業後、同年4月近畿日本鉄道入社。2012年6月同社取締役副社長。13年1月より現職(取締役社長)。近畿日本ツーリスト代表取締役、近畿日本ツーリスト個人旅行代表取締役、クラブツーリズム代表取締役も兼務。
 
 大阪出身で、長く近鉄に勤めておりましたから、伊勢・志摩は思い出深い場所です。
 伊勢せきやは、伊勢神宮の参詣道に本店を構える、鮑をはじめとした海産珍味の製造・販売店です。鮑を煮た「参宮あわび」が名物。「参宮あわび脹煮」と「ほたて貝柱脹煮」のセットがお勧めです。普段使いで購入することは少ないと思いますから、一度は食べてみたかったと、喜んでいただいております。日本橋に支店があるので、東京でも求めやすく、大きすぎず軽くて、日持ちがするのもいい。酒のアテにもぴったりだと思います。
 志摩観光ホテルの「伊勢海老のクリームスープ」は、私の思い出の味です。ホテル内のレストラン「ラ・メール クラシック」の看板メニューを缶詰にしたものです。私が近鉄に入社したての頃、ちょうど山崎豊子さんが同ホテルを舞台に描いた『華麗なる一族』が流行っていて、憧れのホテルだったんです。念願叶ってホテルに行ったとき、レストランでこのスープを飲んで、美味しくて感激しました。
 最近のお勧めは、当社近くの和菓子屋・梅花亭の「子福餅」です。餡子を薄い餅皮でくるんだ小さな和菓子で、餡子が甘すぎず、いくつでも食べられる軽さが気に入っています。
 
 ■伊勢せきや
 
 美し(うまし)くに 桂
 5400円(税込)/自慢のたれと独自の醤油で、鮑の身を柔らかくふっくらと煮込んだ「参宮あわび脹煮」と、「ほたて貝柱脹煮」の詰め合わせ。カットしてそのまま食べられる。
 
 ■志摩観光ホテル
 
 オリジナル 伊勢海老のクリームスープギフトセット
 3缶セット5400円(税込)/同ホテルのフレンチ「ラ・メール クラシック」で半世紀以上にわたり愛され続ける不動メニュー・伊勢海老のクリームスープ。家庭で楽しめるよう、缶詰に。
 
 ■柳橋 梅花亭
 
 子福餅
 1個170円、20個入り3400円、30個入り5100円(すべて税込)/北海道十勝産の小豆を一晩蜜に漬けて作った粒餡を、求肥で包んだミニ餅菓子。薄くてやわらかい餅皮と甘すぎない餡子が好相性。
 束田勝広=撮影