発言小町に「二股されていました」という投稿が寄せられました。
トピ主さんは女性で、先日、交際中の彼が別の女性Aさんと二股をかけていたことをSNSを通じて知りました。トピ主さんはAさんに連絡を取り、それを彼に伝えたところ、彼はトピ主さんに「友達でいたい」「一から始めたい」などと告げたそうです。トピ主さんにそのように伝えた一方で、その後も彼はAさんに「会いたい」などと誘っている様子。それでもトピ主さんは「自分への思いを感じる」といい、「彼のことが好きでよりを戻したいなら、Aさんのことは見て見ぬふりをすべき?」とアドバイスを求めています。
かなり複雑な状況ですが、投稿を読んでまず驚いたのは、「トピ主さんとAさんがメールをしあっている」という点です。彼は双方に都合の良いことを言っていて、そのメールが自分が二股をかけている女性たちの間で転送されあっている……。普通の男性であれば、いたたまれず、逃げ出したくなるような状況だと思いますが、この彼は悪びれもせず、堂々としているようです。おそらく「俺はこのまま変わる気はない。これが気に食わなければ去れば?」といったスタンスなのではないかと推測しました。
「よりを戻したいなら、(二股を)見て見ぬふりをすべきか」と書かれていますが、トピ主さんは、「二股でもいいから彼の側にいたい」と望んでいるのでしょうか。この状況で彼から離れないということは、彼に対して「私は二股でも構いません」と宣言しているのと同じこと。このまま彼といれば、トピ主さんはこの先もずっと他の女性の影に苦しみ続ける可能性が高いように思います。
簡単に彼への気持ちがなくならないことは分かります。でも、こういう男性だとわかったら、「好きでも離れたほうが賢明な選択だ」と考える女性は少なくないでしょう。それでも、トピ主さんがこの彼にこだわる理由は何でしょうか。少し冷静になって考えてみてください。心の奥に、「ひとりぼっちになりたくない、恋人がいない状態には耐えられない」といった“執着”の気持ちがありはしないでしょうか。
「別れ際のデートで、昔のような2人に戻った気がした」という記述もありますが、“未練”や“執着”だけで、思いやりあえない相手にしがみついていて、いい結果になった例は滅多に聞きません。彼にこだわる特別な理由があるなら別ですが、対等で信頼しあえるパートナーがほしいと思うのであれば、「次(の恋愛)に行く」かどうかはさておき、今は彼を手放す覚悟を決め、きっぱりと意思表示をしたほうが幸せな未来を拓(ひら)いていきやすいように思います。…
トピ主さんは二股発覚後、彼から「友達でいたい。誰とも付き合わない。一から始めたい」と告げられたと書いています。「彼は私に気持ちがあると感じる」とのことですが、二股がバレたとき、男性は本命の彼女に対して「友達でいたい」とは言わないように思います。浮気を隠し通そうとするか、平謝りするか、とにかくトピ主さんを手放そうとはしないでしょう。トピ主さん自身もこのとき「キープされたと思った」と書いています。トピ主さんにはつらいことかもしれませんが、彼の発言は、「本命の彼女ではない」と告げているように読み取れました。
彼がAさんに「会いたい」とメールしている時点で、今はAさんに気持ちが傾いているのも事実でしょう。世の中にはさまざまな男女関係がありますし、「複数の女性を同時に幸せにできる男性などいない」とは言い切れません。でも今回のように、女性たちが傷ついているのに気にも留めないようなやり方は、ただ無責任で自分本位に映ります。結局、彼はトピ主さんにもAさんにも本気ではないのかも。その意味で、「誰とも付き合わない」という発言に嘘はないとも言えそうです。今は自分に都合よく、「適当に遊べる女性が欲しいだけ」ということも考えられます。彼は「女性」に興味関心はあっても、対等で誠実な恋愛は求めていないということです。
トピ主さんはAさんとSNSで連絡を取り始めた当初、「お互いに二股をかけるような男性との先はないよね」と意思を確認しあった……と記しています。しかしその後、彼がAさんに「会いたい」と言っていることが分かり、さらにAさんも完全には拒否していない様子から、トピ主さんはAさんを敵視し始めているようです。
浮気や二股の問題が起こると、女性は「相手の女性に、女として負けたくない!」という対抗心を燃やしてしまいがちです。しかし、そうなると必要以上に彼に“執着”したり、かと思えば卑屈になったり、激昂したり、落ち込んだり――など、非常に情緒不安定になってきます。トピ主さんは、日々そんな自分でいたいでしょうか。それよりはもっと、胸を張れるすてきな自分でいたいと思いませんか。ぜひ鏡で自分の顔を見てみてください。不誠実をしているのは彼なのに、Aさんに対抗心を燃やして嫉妬に囚われた表情をしている自分のことを、「情けない」「かっこ悪い」「こんな私じゃ嫌だ」と思うならば、ぜひ自分を大切にする選択をしてほしいなと思います。…「かっこ悪くても、未練でも執着でも構わない。泥沼の恋でも、行けるとこまで行ってやる!」と言うならば、それもひとつの道です。人生はきれい事ばかりではありませんし、結局は自分自身の目が覚めないと、こうした状況からは抜け出せないものです。親や友達は悲しむかもしれませんが、納得いくまで彼にこだわり続けるという選択もあります。
そのかわり、この先、さらに深い傷を負ったり、不信感を抱えたりすることになっても、誰も責めることはできません。「あんな男性に何年も費やすんじゃなかった!」と後悔しても、自分で選んだ道です。それは覚えておきましょう。
「彼を忘れて次に行け」以外のアドバイスが欲しいと投稿に書かれていたので、こんなふうにお伝えしてみました。人生は何が起こるか分かりませんし、どの選択が絶対に正解、ということはありません。「“キープ”だとしても、彼の側を離れない」という選択が、もしかしたら結果的によい未来につながっているかもしれません。ある日、彼がトピ主さんのよさに気づき、復縁したいと思う日が来ないとも限りません。
ただ、投稿から現状を推察する限り、今の彼の側にいるということは、相当な“忍耐”が必要なように感じます。「彼は私の所に戻ってくるはず!」と開き直って信じていられるならばまだ救いですが、他の女性に関心が向いていると分かっている男性の側に居続けることは、自尊心や自信を失うばかりで、想像以上につらいことでしょう。もしも「早く幸せな結婚がしたい」「誠実なパートナーが欲しい」といった夢を持っていて、それをかなえたいのであれば、決断も必要です。
「よりを戻したい」という思いを止めはしませんが、たくさん考えて、納得のいく答えを出してくださいね。プライドを持って、“自分が好きな自分”でいられる選択をしてほしいなと思います。応援しています。
(外山ゆひら)
トピ主さんは女性で、先日、交際中の彼が別の女性Aさんと二股をかけていたことをSNSを通じて知りました。トピ主さんはAさんに連絡を取り、それを彼に伝えたところ、彼はトピ主さんに「友達でいたい」「一から始めたい」などと告げたそうです。トピ主さんにそのように伝えた一方で、その後も彼はAさんに「会いたい」などと誘っている様子。それでもトピ主さんは「自分への思いを感じる」といい、「彼のことが好きでよりを戻したいなら、Aさんのことは見て見ぬふりをすべき?」とアドバイスを求めています。
よりを戻したい=二股でも構わない?
かなり複雑な状況ですが、投稿を読んでまず驚いたのは、「トピ主さんとAさんがメールをしあっている」という点です。彼は双方に都合の良いことを言っていて、そのメールが自分が二股をかけている女性たちの間で転送されあっている……。普通の男性であれば、いたたまれず、逃げ出したくなるような状況だと思いますが、この彼は悪びれもせず、堂々としているようです。おそらく「俺はこのまま変わる気はない。これが気に食わなければ去れば?」といったスタンスなのではないかと推測しました。
「よりを戻したいなら、(二股を)見て見ぬふりをすべきか」と書かれていますが、トピ主さんは、「二股でもいいから彼の側にいたい」と望んでいるのでしょうか。この状況で彼から離れないということは、彼に対して「私は二股でも構いません」と宣言しているのと同じこと。このまま彼といれば、トピ主さんはこの先もずっと他の女性の影に苦しみ続ける可能性が高いように思います。
簡単に彼への気持ちがなくならないことは分かります。でも、こういう男性だとわかったら、「好きでも離れたほうが賢明な選択だ」と考える女性は少なくないでしょう。それでも、トピ主さんがこの彼にこだわる理由は何でしょうか。少し冷静になって考えてみてください。心の奥に、「ひとりぼっちになりたくない、恋人がいない状態には耐えられない」といった“執着”の気持ちがありはしないでしょうか。
「別れ際のデートで、昔のような2人に戻った気がした」という記述もありますが、“未練”や“執着”だけで、思いやりあえない相手にしがみついていて、いい結果になった例は滅多に聞きません。彼にこだわる特別な理由があるなら別ですが、対等で信頼しあえるパートナーがほしいと思うのであれば、「次(の恋愛)に行く」かどうかはさておき、今は彼を手放す覚悟を決め、きっぱりと意思表示をしたほうが幸せな未来を拓(ひら)いていきやすいように思います。…
結局、彼はどちらも本気ではないのかも……
トピ主さんは二股発覚後、彼から「友達でいたい。誰とも付き合わない。一から始めたい」と告げられたと書いています。「彼は私に気持ちがあると感じる」とのことですが、二股がバレたとき、男性は本命の彼女に対して「友達でいたい」とは言わないように思います。浮気を隠し通そうとするか、平謝りするか、とにかくトピ主さんを手放そうとはしないでしょう。トピ主さん自身もこのとき「キープされたと思った」と書いています。トピ主さんにはつらいことかもしれませんが、彼の発言は、「本命の彼女ではない」と告げているように読み取れました。
彼がAさんに「会いたい」とメールしている時点で、今はAさんに気持ちが傾いているのも事実でしょう。世の中にはさまざまな男女関係がありますし、「複数の女性を同時に幸せにできる男性などいない」とは言い切れません。でも今回のように、女性たちが傷ついているのに気にも留めないようなやり方は、ただ無責任で自分本位に映ります。結局、彼はトピ主さんにもAさんにも本気ではないのかも。その意味で、「誰とも付き合わない」という発言に嘘はないとも言えそうです。今は自分に都合よく、「適当に遊べる女性が欲しいだけ」ということも考えられます。彼は「女性」に興味関心はあっても、対等で誠実な恋愛は求めていないということです。
気が済むまで彼にこだわるか、傷が浅いうちに離れるか
トピ主さんはAさんとSNSで連絡を取り始めた当初、「お互いに二股をかけるような男性との先はないよね」と意思を確認しあった……と記しています。しかしその後、彼がAさんに「会いたい」と言っていることが分かり、さらにAさんも完全には拒否していない様子から、トピ主さんはAさんを敵視し始めているようです。
浮気や二股の問題が起こると、女性は「相手の女性に、女として負けたくない!」という対抗心を燃やしてしまいがちです。しかし、そうなると必要以上に彼に“執着”したり、かと思えば卑屈になったり、激昂したり、落ち込んだり――など、非常に情緒不安定になってきます。トピ主さんは、日々そんな自分でいたいでしょうか。それよりはもっと、胸を張れるすてきな自分でいたいと思いませんか。ぜひ鏡で自分の顔を見てみてください。不誠実をしているのは彼なのに、Aさんに対抗心を燃やして嫉妬に囚われた表情をしている自分のことを、「情けない」「かっこ悪い」「こんな私じゃ嫌だ」と思うならば、ぜひ自分を大切にする選択をしてほしいなと思います。…「かっこ悪くても、未練でも執着でも構わない。泥沼の恋でも、行けるとこまで行ってやる!」と言うならば、それもひとつの道です。人生はきれい事ばかりではありませんし、結局は自分自身の目が覚めないと、こうした状況からは抜け出せないものです。親や友達は悲しむかもしれませんが、納得いくまで彼にこだわり続けるという選択もあります。
そのかわり、この先、さらに深い傷を負ったり、不信感を抱えたりすることになっても、誰も責めることはできません。「あんな男性に何年も費やすんじゃなかった!」と後悔しても、自分で選んだ道です。それは覚えておきましょう。
おわりに
「彼を忘れて次に行け」以外のアドバイスが欲しいと投稿に書かれていたので、こんなふうにお伝えしてみました。人生は何が起こるか分かりませんし、どの選択が絶対に正解、ということはありません。「“キープ”だとしても、彼の側を離れない」という選択が、もしかしたら結果的によい未来につながっているかもしれません。ある日、彼がトピ主さんのよさに気づき、復縁したいと思う日が来ないとも限りません。
ただ、投稿から現状を推察する限り、今の彼の側にいるということは、相当な“忍耐”が必要なように感じます。「彼は私の所に戻ってくるはず!」と開き直って信じていられるならばまだ救いですが、他の女性に関心が向いていると分かっている男性の側に居続けることは、自尊心や自信を失うばかりで、想像以上につらいことでしょう。もしも「早く幸せな結婚がしたい」「誠実なパートナーが欲しい」といった夢を持っていて、それをかなえたいのであれば、決断も必要です。
「よりを戻したい」という思いを止めはしませんが、たくさん考えて、納得のいく答えを出してくださいね。プライドを持って、“自分が好きな自分”でいられる選択をしてほしいなと思います。応援しています。
(外山ゆひら)