2日のリーガエスパニョーラ第21節、ラ・ロサレダでのマラガ対バレンシアは1-0でマラガの勝利に終わった。
アル・タニ氏が支払っていた補強費が途絶え昨夏に180万ユーロを投じたのみのマラガと、ピーター・リム氏のクラブ買収によって1億2300万ユーロ(ネグレドなど買い取り義務があるレンタル選手の価格含む)相当の補強を実現したバレンシアという対照的な両チームの対戦。バレンシアのヌノ監督にとっては、ヘスアルド・フェレイラ監督の下でGKコーチを務めていた時代に在籍した古巣との一戦になった。
立ち上がりから積極的に攻勢を仕掛けたのはバレンシア。だが、11分にロドリゴの折り返しから放たれたパレホのシュートが枠を外れるなど、決定機を決め切ることができない。すると、次第にマラガがインテンシティーで勝ってバレンシアゴールに迫るようになり、25分にスコアを動かすことに成功。右サイドのサムの折り返しからニアサイドのカスティジェホがバックヘッドを繰り出し、これがGKジエゴ・アウベスの頭上を越えて枠内に収まった。
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マラガはその後、サムを高精度のパスを起点として決定機を量産していったが、前線のハビ・ゲラ、フアンミらはD・アウベスの好守にも阻まれて追加点を奪うには至らない。対するバレンシアは40分、CKからニアサイドのパレホがヘディングシュートを放つも、これはクロスバーの上へと外れた。
後半は攻守が激しく入れ替わり、両チームともに決定機を迎えるも、どちらも最後の詰めで精度を欠く。ヌノ監督は58分、パレホとの交代でパコ・アルカセル投入して攻勢を強め、一方のハビ・グラシア監督はハビ・ゲラをアムラバトに代えてカウンターの鋭さを研いだ。次第に前のめりになっていたバレンシアに速攻で対応したマラガは70分、アムラバトのパスにダルデルが抜け出すも、D・アウベスにボールを奪われる。
ヌノ監督は73分にアンドレ・ゴメスの代わりにロドリゴ・デ・パウルを入れ、より攻撃に比重をかけようとするも、その直後にカマーチョを倒したカンセーロが2枚目のイエローカードで退場となる。これを受けたポルトガル人指揮官は81分にハビ・フエゴをルーカス・オルバンと交代させ、オタメンディ、ムスタフィとともに最終ラインに配置。左サイドバックを務めていたガジャを一列上げ、3バックで猛攻を仕掛けた。
バレンシアはその後、アムラバトにポスト直撃となるシュートを打たれるなどマラガの速攻を許しながら、玉砕覚悟で攻撃を仕掛け続ける。だがハビ・グラシア監督のチームが堅守によってこれを防ぎ続け、無失点のままクロス・ゴメス主審による試合終了のホイッスルを迎えた。
第13節バルセロナ戦以来となる敗戦を喫したバレンシアは、前日にエスパニョールに勝利したセビリアに抜かれて5位に後退した。リーガにおける今年初勝利を飾ったマラガは、6位ビリャレアルと勝ち点3差で7位に位置している。(Goal.com)
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